ラベンダー精油について、ChatGPTに聞いてみた。

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AEAJ認定アロマテラピーインストラクター、Office Guriの諸橋直子です。

春なのでラベンダー精油を使ったドッグアロマ企画をはじめました。

昨年からずっと「ラベンダーをテーマにした、アロマを楽しむ企画」をやりたいと思っていたのですが、それがいつのまにかネロリに置き換わったり、精油の数を増やして、アロマ基礎講座になったりと

ラベンダー単体の企画!!

というのが流れに流れまくっていたという経緯があります。

時は流れて現在、春。初夏になるとラベンダーの開花も始まります。私が住む北海道はラベンダー精油の一大産地でもあり質の良い精油が採れる場所でもあります。

この北海道ラベンダー単独を使った「ラベンダーを楽しむ犬のためのアロマ講座」を今こそやろうじゃないか!と準備をはじめました。

というわけで今回は、ラベンダーのお話。

ラベンダーついて、ChatGPTに聞いてみた

ChatGPTに聞いてみたシリーズ。今回はラベンダーについて質問してみました。

犬の食事について聞いてみた回もあるので、興味のある方はこちらからどうぞ。

*ChatGPTとは、対話形式でいろいろな質問に答えてくれるAI(人工知能)です。

ChatGPT
https://openai.com/blog/chatgpt

「ラベンダー精油について教えて。歴史や有名な産地、エピソード、おすすめの使い方など」

ChatGPT
「ラベンダー精油は、世界中で愛されるハーブの一種で、独特の香りがあり、
リラックス効果があることで知られています。以下に、ラベンダー精油について詳しく説明します。

【歴史】
ラベンダーは、地中海沿岸地域を中心に自生しているハーブで、古代ローマ時代から利用されてきました。
古代エジプトでは、ラベンダーをミイラに用いるなど、儀式的な用途にも使われていました。
また、中世には、ラベンダーは浄化の効果があると信じられ、感染症予防やペストの治療に使われていたとされています。

【有名な産地】
ラベンダーは、フランスのプロバンス地方が有名で、世界中から観光客が訪れるほどです。他にも、ブルガリア、イタリア、スペイン、イングランド、アメリカ合衆国などでも生産されています。

【エピソード】
ラベンダーには、多くのエピソードがあります。例えば、古代ローマ時代には、バスタブにラベンダーを浮かべて入浴することが流行し、その後、フランスの王室でもラベンダーが愛されたとされています。また、第二次世界大戦中には、ラベンダーが傷ついた兵士たちの治療に使われたことがあるそうです。

【おすすめの使い方】
ラベンダー精油には、リラックス効果やストレス緩和効果があるとされています。おすすめの使い方としては、以下のようなものがあります。

アロマディフューザーで香りを楽しむ
マッサージオイルに加えて使用する
バスソルトに加えて使用する
寝る前に枕元に垂らす
ただし、ラベンダー精油は非常に濃縮されたものであり、使用量や使用方法には注意が必要です。また、アレルギーを引き起こす場合があるため、初めて使用する場合は、少量から試して様子を見ることが大切です。」

ChatGPTからの回答を検証してみよう

犬への使用ではなく、まずはラベンダーの一般的な情報を質問してみました。

ちなみに私はAEAJ認定アロマテラピーインストラクターという、アロマのプロフェッショナル資格の保有者です。

そのことを踏まえてこの回答を見てみると…。

検証1:ラベンダーは古代は古代エジプトでミイラの防腐処理に使用された?

>古代エジプトでは、ラベンダーをミイラに用いるなど、儀式的な用途にも使われていました。

まずこれについては別の精油のエピソードとの混同ではないか?と推測します。というのも、ラベンダーが古代エジプトで使用されていたという確かな証拠となる資料が、私が調べた範囲内ではヒットしないためです。

逸話として「そうらしい」的なエピソードはいくつかヒットするのですが、その根拠となる出典がよくわからない。これについてはもし、確かな情報源をご存じの方がいらっしゃれば教えていただければ幸いです。

ちなみにミルラという別の精油は確かにミイラの防腐剤として使用されており、私個人もエジプト展の展示でミルラの樹脂を見たことがあります。ミイラといえばミルラ。ミルラといえばミイラ。

犬にとってはダニよけ効果が期待できるお助け精油でもあります。

検証2:ラベンダーが傷の治療に使用された?

もう一つのエピソードについても少し。

>第二次世界大戦中には、ラベンダーが傷ついた兵士たちの治療に使われたことがあるそうです。

これは事実です。フランス人医師のジャン・バルネ博士が、軍医として第二次世界大戦とインドシナ戦争に従軍。その際、精油から作った芳香薬剤で負傷者を治療したことは史実であり、後日彼は「ジャン・バルネ 博士の芳香療法」という書籍を出版しています。

当時戦争によって負傷した兵士が何より恐れたのは、傷からの感染症でした。負傷が直接の死因となる数より、傷からの感染症で亡くなる人の数の方が多かった時代です。

インドシナ戦争は1946~54年、当時は抗生物質ペニシリンがようやく大量生産がスタートし始めた頃。まだ戦場に十分に行き渡る量が生産されていなかったことも考えられます。

そのような現場で、殺菌、抗菌作用を保つ成分を含むラベンダー精油が活躍した、というエピソードです。

しかしながら現代では傷への対応方法が確立されており、ラベンダー精油よりも安全で、確実な感染予防手段があります。なので現在、傷の治療にラベンダーを用いることはありません

一方でその殺菌効果や抗菌作用、優しい芳香は私たちの生活空間の衛生を保つ用途で利用されています。

検証3:おすすめのラベンダー使用法は適切?

こんな風にChatGPTの回答に対し、丁寧に裏付けを取っていくことで、ラベンダーへの理解が深まり大変面白い。

>アロマディフューザーで香りを楽しむ
>マッサージオイルに加えて使用する
>バスソルトに加えて使用する
>寝る前に枕元に垂らす

このあたりの使用法は犬用にアレンジを加えることで、犬も十分楽しむことができます。

我が家の犬たちはラベンダーは割と好きな方で、芳香浴に、マッサージオイルなど様々な形で楽しんでくれています。

私自身もラベンダーが好きですね。

というわけで「ラベンダー」をテーマにラベンダーを徹底的に使いこなすっドッグアロマ講座を企画中です。

興味のある方はぜひ楽しみにしていてください。講座の情報を受け取りたい方は、この機会に無料メルマガへご登録ください。詳細が決まり次第、メルマガで優先的にお知らせします。

この記事は犬の健康基礎情報を学ぶ「ぐり通信」のバックナンバーです。
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