犬に避けたいアロマ精油23種を紹介します。

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Office Guriの諸橋直子です。「公益社団法人 日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクター」の有資格者です。

犬に使ってはいけないアロマ精油はありますか?

こうしたご質問を良く頂戴します。この疑問に回答していきます。

犬のアロマは危険!動物にはいけない!という記事を見たけれど、本当?

結論から言うと、アロマの動物への安全な利用には条件がつきます。

例えば「」。「」のアロマセラピーはお勧めではありません。「」は植物に含まれるアルカロイド全般の分解が苦手です。

簡単に言うと、植物に含まれる成分の分解に体が向いていない。肝臓で分解できません。そのため、アロマセラピーのように「植物成分」を取り込むことで、中毒になりやすい。

では、「」はどうか?

」は植物に含まれる成分を分解可能です。そのため、人間と一緒のアロマセラピーを楽しむ分には基本的に問題がありません

基本的って言うことは、何か条件がつくんですか?

はい、その通り。犬の場合、人間よりも体が小さいです。そのため、精油の「使用量」は人間の1/4〜1/2程度が正解です。

あと、犬にも好みがありますから、犬が嫌う香りは避けましょう。好きでない香りが漂う空間に閉じ込められたら人間だって気分が悪くなりますからね。

犬の様子を見ながら、香りを選ぶことも大切。

参考:Q:アロマオイルは犬猫に有害ですか?(日本獣医学会のQ&A)
https://www.jsvetsci.jp/10_Q&A/v20180925.html

刺激の強い精油は「犬」も「人間」も使用厳禁!

と言うことで、動物に禁忌とされる精油23種をここでご紹介します。ちなみに人間でも以下の精油はほぼ使用されません。(心臓に持病がある方は使用不可、など条件設定もいろいろ)

  • アニス
  • オレガノ
  • ウィンターグリーン
  • ウォームシード
  • カラマス
  • カンファー
  • カシア
  • クローブ
  • サッサフラス
  • サンタリナ
  • ジュニパー(果実より抽出したジュニパー・ベリーは使用可)
  • セイボリー
  • タイム
  • タンジー
  • バーチ
  • ビター・アーモンド
  • ヒソップ
  • マグワート
  • マスタード
  • ラベンダーストエカス
  • ルー
  • ワームウッド
  • ヤロー

この精油のラインナップ、実は「刺激が強いため、ほとんど一般の使用に向いていない」ものがほとんどです。

ツンとした刺激臭があるとか、万一肌に触れるとヒリヒリするとか、そう言うタイプの精油です。一般の方が利用する機会は、ほぼない、と言えます。

当然、動物への使用にも向きません。お店などで誤って購入しないよう、注意しましょう。


大切なのは「アロマセラピーの安全情報」「安全な使い方」を、事前にしっかり学ぶこと

アロマテラピーは女性に人気の美容、自然派の健康法として有名です。アロマで使用する精油も「雑貨扱い」で販売されています。

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しかしながら、「種類によっては神経や肌を刺激し、体調不良や重篤な事故を起こすケースもある」ということはあまり知られていません。

雑貨であるがゆえに、「安全に対する情報と教育」が一般の方に行き渡っていない。

そのため、残念なことにアロマセラピーを原因とする皮膚トラブル、誤飲事故なども近年増加しています。

「アロマ精油は100%自然のものだから安全なんですよね」という誤解も多くみられます。

アロマ精油は植物内の成分が「自然界ではありえないほど濃縮されている」ため、その時点で自然ではありません。

そもそも自然は基本的に「」を持つものが多く、人にとって安全に利用するためには適量を知る、適切な使用方法を知る、ということが大切。

例えば、ペニーロイヤルと言う精油は虫よけの民間薬として外国では使用されていた経緯があります。

その延長で、じゃあ犬の蚤よけにペニーロイヤル精油を使えばいいじゃない!と使用してそこから犬の精油誤飲事故が起こっています。

ペニーロイヤル精油によって引き起こされる症状は「肝不全」です。嘔吐、下痢といった症状に始まり、適切な獣医師の手当てを受けないと肝不全で死亡するケースもあり。

せっかく犬のために…と行ったことで事故が起こると大変です。安全情報は、事前にしっかり学ぶことをお勧めします。

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