アロマセラピーの精油は希釈して利用するのが原則です。
「アロマ精油の原液を直接皮膚に塗ってはいけないと聞いた」
「一方で、手作りのリンスやブラッシングアロマスプレーなどでアロマ精油を活用するときは、水などで薄めたものを直接犬の体にかけるとメルマガに書いてあった」
「でも、それだとやっぱり犬の体に直接精油が触れるのでは?それって大丈夫???」
という心配と疑問に、この記事では回答していきます。
精油は希釈すれば問題なし
「アロマセラピー精油は原液のまま直接肌に触れさせないように」
というのはアロマセラピーを行う上での大原則です。
その理由は、精油は植物内の有機化合物が高度に濃縮されたものだからです。
つまり、自然界ではありえないほど濃度が高い状態なので、その「濃い」原液を直接触れさせると、肌に炎症などを起こす可能性があるので注意しましょう、ということです。
精油はどのくらい濃縮されているのか
「カモミール・ジャーマン」精油の場合、1kgの精油を得るために原料となる生のカモミール・ジャーマンが500kg必要とされるケースがあります。
このことからも、精油が非常に高い濃度に濃色されたものだとわかります。
健康な皮膚に少量の精油原液が付着した程度では、通常ほとんど問題にならない
精油には様々な種類がありますが、通常、少量が付着した程度では大きな問題は起こりません。
例えば、ラベンダー精油が多少手についた程度では、通常皮膚が赤く腫れたりただれるようなことは起こりません。
ついた場合も水で流せば問題が起こることはありません。
(ただし、アレルギー等の場合は除きます)
犬の皮膚に直接触れるアロマスプレーや手作りリンスの場合、精油は原液に水を加えてかなり低い濃度に希釈されています。
大切なのは、精油を犬が快適に受け入れやすい濃度に調整するということです。
犬に使用するアロマ精油の希釈濃度目安
人間の場合、皮膚に直接触れる手作り化粧品のアロマ精油濃度は上限1%が目安となっています。
犬の場合は安全を考慮し、上限0.25%の範囲内までに希釈するよう推奨されています。
上限0.25%の希釈濃度:
精油のドロッパー1滴を0.05mlとして計算した場合。
100mlの水に対し精油5滴で、約0.25%の希釈液となります。
犬のためのボディスプレーや手作りリンスを作る場合はこの量を目安にしてください。