「犬にアロマセラピーで虫よけができると聞いたけど本当ですか?」という方向けに、この記事ではおすすめの精油を紹介します。
今回のテーマは「蚊に忌避効果を発揮する精油」です。
蚊よけ精油の代表「レモン・ユーカリ」
「レモン・ユーカリ」は殺菌効果で知られるティーツリーの仲間です。実際に香りを嗅ぐと、レモンに似たさわやかでフレッシュな芳香を持ちます。
人間や犬にとっては心地よい香りですが、蚊にとっては「いやな香り」として避けられる傾向にあります。
レモン・ユーカリに含まれる「p-menthane-3.8-diols」という成分が蚊を遠ざける効果を発揮することが知られています。
シトロネラ
イネ科の植物「シトロネラ」精油も蚊よけによく用いられます。柑橘系のレモンに似た香りを持ちますが、甘さが強いのが特徴です。
虫よけキャンドルにもよく使用される精油です。
ペパーミント
ペパーミントはすっと爽やかな香りが特徴です。歯磨き粉やガムの爽やかな香りでお馴染みです。ペパーミントにも穏やかな昆虫忌避効果があることが知られています。
ただし、ペパーミントは過去にてんかん発作を起こした犬には禁忌です。同様に人の場合でもてんかん発作を過去に起こしたことのある方は禁忌とされています。
てんかんに禁忌とされる精油には「ケトン類」と呼ばれる成分を多く含みます。ケトン類は神経毒性を持つ成分ですが、多かれ少なかれ、広範囲の精油に含まれている成分でもあります。
ケトン類の種類も様々で粘液溶解(去痰)作用、抗菌作用、抗ウィルス作用、鎮静作用、鎮痛作用を持つものは、低濃度、安全な利用方法を選択することでその恩恵を受けられる場合もあります。
またアロマ精油が直接の原因となっててんかん発作が起こった、という事例の学術的な報告は見当たりません。しかしながら、ケトン類の性質を考え、てんかん発作を起こす原因になる可能性がゼロではないため、過去に発作を起こしたことのある犬は念のため使用しないことをお勧めします。
精油をブレンドして虫よけスプレーを作りたい場合
スプレーの作り方:
水100ccに対し、精油5〜10滴を入れ、使う前によく振って使用します。
虫よけの効果をしっかり発揮するために、虫よけスプレーは通常の犬のアロマグッズよりも濃度を上げて作成します。
犬の肌に直接触れる場合、0.25%を上限として通常は精油を希釈します。虫よけの場合は0.25〜0.5%の間で調整します。水100ccに精油5〜10滴はこの濃度に該当します。
使用方法:
犬の目、肛門周りを避け、犬の全身にスプレーします。精油は揮発性のため、犬の体には長く残りません。外出先で長時間使用する場合は、2時間おきにスプレーするのがおすすめです。
保存期間:
スプレーは作成後、2週間以内を目安に使い切るようにします。2週間以内でも匂いが変わったなど変質が認められる場合は使用を中止します。
Office Guriでは3種の蚊よけに効果的な精油をブレンドした「アロマの虫よけ作成キット」を販売しています。
興味のある方は下記より詳細をご確認ください。
アロマの虫よけ作成キットの詳細はこちら。