Office Guriの諸橋直子です。さて今回は、少しずつ冬と年末に向かっていくこの季節に
「ちょっと珍しいけれど、犬におすすめのアロマテラピー精油:フランキンセンス」
をご紹介していこうと思います。
上品でスモーキーな香り。若返りの精油と呼ばれる「フランキンセンス」を犬たちのスキンケアに
私は公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)認定のアロマテラピーインストラクターとして活動しています。
そのため仕事柄、たくさんの精油に触れる機会があります。精油の中には
「ラベンダーのように、多くの人に親しみやすい香り」
もあれば
「香りが特徴的。そのため正直好みが分かれるところではあるが、素晴らしい薬理作用を持つもの」
も、あります。
個人的には、今回ご紹介する
フランキンセンス
は、後者に属すると考えています。
私はどちらかといえば甘く華やかなフローラル系よりも、重みと深みのある香りや苦味のある精油が好きです。
それらの香りを嗅ぐと、何となく落ち着く、とか体に良さそう、などと感じます。
そのため、このような香りを好む方や犬たちであれば
フランキンセンス
のことも好きになっていただけるのでは、と考えました。なにより、犬たちへの鎮静効果とスキンケア効果が素晴らしいデイ油です。そのため、ぜひ多くの方に知っていただきたと考え今回ご紹介する次第です。
特に高齢犬には、心よりおすすめの精油になります。
ところでなぜ、フランキンセンスが高齢の老犬たちにおすすめなのか?これについて、解説していきますね。
刺激が少なく、乾燥肌や老化した肌のケアに最適「フランキンセンス」
フランキンセンスは老化、乾燥、肌荒れのケアに最適な精油として、化粧品の材料として長く使われてきた歴史があります。
フランキンセンスはカンラン科ボスウェリア属の木から採れる「樹脂」から得られる精油です。
“オリバナム“とも呼ばれ「乳香」の別名でも呼ばれます。
ここでピン!ときた方もいらっしゃるかもしれませんが、キリスト誕生時に、東方の三賢人が携えた3つの贈りものの一つがこの「フランキンセンス」です。
あとの2つは?というと
- 黄金
- 没薬(ミルラ)
です。
フランキンセンス」が当時、黄金に匹敵する貴重な香料として珍重されていたことを表すエピソードとして有名です。これが巡り巡って、現代では「アロマテラピー」の精油として私たちが利用できるのは感慨深いものがあります。
キリストの誕生は正確には12月25日ではありません(諸説ありますが、後付で冬至のおまつりと一緒にされたともいわれます)。しかし、このエピソードの影響もあってか私自身は何となく、
「フランキンセンス=冬」
のイメージを持ったまま今に至ります。
実際に、フランキンセンスの香りは甘さと重みがあり、暑い季節にかぐと、少しそぐわないなと個人的に感じるからです。
秋冬のハンドソープに少し混ぜるとちょうどよく感じられます。
成分的にも刺激が少なく、乾燥した老犬の肌のケアに最適です。抗菌作用もあるため、犬たち、特に老犬にとってはメリット多い精油です。
寒さとともに、我が家で使用頻度が上がる精油。それが「フランキンセンス」なのです。
「ローズ」と組み合わせられることが多い「フランキンセンス」
スモーキーな甘さの中に、わずかに酸味を感じさせる奥深い香りの「フランキンセンス」。
単体でも個人的には好きですが、世の中のブレンドレシピを紐解いてみると
「ローズ」
との組み合わせが多いことに気が付きます。
少々個性的で好みが分かれるフランキンセンスは、そのスキンケア効果を多くの人たちに発揮するためにも、他の香りとブレンドして、より親しみやすくする努力がなされる精油でもあります。
ローズとの組み合わせは古代から使わる処方で、いわば古典でもあります。
そして実際に、この組み合わせでクリームを作ってみると確かに「良い」。
やはり古くからあるブレンドで現代まで残っているものは、その「良さ」に説得力があると、個人的には感じます。
とても良いものなので、秋冬の犬たちの肉球ケアクリームにも早速採用しました。
我が家の犬たちは9歳と12歳。ともに老犬と呼ばれる年代なので空気の乾燥が始まるこの時期、乾燥対策スキンケアは欠かせません。
クリームにシャンプーにと活躍するのが、この季節の「フランキンセンス」なのです。
というわけで今回は少し珍しいけれど、犬たちにとてもおすすめな精油(特に老犬)「フランキンセンス」について書きました。是非参考にしてください。
犬のアロマテラピーに興味のある方へ
犬のアロマテラピーには、人間のアロマとはまた別にいくつかの注意事項があります。
始める前に、これらの「安全に関する注意」を学習してからスタートすることをおすすめします。
詳しくは個別にまとめてあるので、以下の記事を参考にしてください。