老化肌、乾燥肌のスキンケア精油として用いられるフランキンセンスは、犬にも穏やかに作用する精油です。この記事では、ドッグアロマテラピーで使用する精油:フランキンセンスについてAEAJ認定アロマテラピーインストラクターが解説します。
老犬のスキンケアに、元気づけを必要とする犬に「フランキンセンス」
フランキンセンスはカンラン科ボスウェリア属の木から採れる「樹脂」から得られます。精油の色は淡黄色〜緑色です。フレッシュで甘さと酸味を同時に感じさせ、香りに奥行きがあります。
フランキンセンスの主成分 | α-ピネン、リモネン
α-ピネンが4割を占めます(メーカーや採取地、採取時期によって割合は異なります)。
α-ピネンは、マツ、ヒノキ、スギなどの針葉樹に多く含まれ、その香りを特徴づける成分です。森に入った際、リラックスする、落ち着くと感じる方が多くいますがこれは植物が発散するα-ピネン、リモネンなどのテルペン類による作用と考えられています。
α-ピネンの次に多く含まれているのはリモネンです。ベルガモットやレモンなど柑橘系精油の皮に含まれる成分で、リラックス効果が期待できます。
フランキンセンスの犬への応用
フランキンセンスには以下の作用が期待できます。
- 細胞成長促進作用
- 乾燥肌、老化肌へのスキンケア効果
- 呼吸器の炎症を和らげる
- 抗炎症作用
- 肌荒れへのスキンケア効果
*精油は医薬品ではありません。家庭でのトラブルケアの範囲を超えた症状については、必ず獣医師の診察を受けてください。
おすすめの使用方法
初心者の方には「アロマストーン」を使った芳香浴が手軽でおすすめです。アロマストーンはその上に精油を垂らし、香りを室内に拡散する専用のグッズです。雑貨店などで入手可能です。
アロマストーンを使用した芳香浴は、香りの広がり方が穏やかです。またアロマストーンの近くのみにほんのり香る程度なので、初めてアロマテラピーにチャレンジする犬と飼い主さんには使いやすい製品です。
0.5%程度に精油を薄めて、室内の消臭剤として、犬のブラッシングスプレーとしても利用できます。
ローズ精油との相性もよく、ローズとフランキンセンスをブレンドしたクリームは、古来より愛されてきた組み合わせです。
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犬のアロマテラピーに興味のある方へ
犬のアロマテラピーには、人間のアロマとはまた別にいくつかの注意事項があります。
始める前に、これらの「安全に関する注意」を学習してからスタートすることをおすすめします。
詳しくは個別にまとめてあるので、以下の記事を参考にしてください。