犬のマッサージ、始める前の「注意点」
犬のマッサージを行う際の注意点を、以下にまとめます。
- 犬が落ち着ける環境で行う
- 飼い主のアクセサリー類(時計、指輪など)は外しておく、爪も短く切っておく
- 飼い主が精神的にリラックスする状態にあること
- 犬が発熱しているなど、体調不良時は行わない
- 腫れや痛みがある部分は避ける
- 触られることが苦手な犬に、無理に行おうとしない
特に最後の項目は、子犬の頃に人に体を触られることに慣らされる機会がなかった犬に多く見られます。
マッサージは犬にとって良いものですが、触られることが苦手な犬にとっては苦痛となります。
こういう場合は、無理に行うのではなく、少しずつ触れられることに「慣れる」ことから始めるのがお勧めです。
初心者はまず「首のマッサージ」から始めよう。「首周り」の筋肉は、犬の「全身」に影響する。
犬のマッサージが初めて!という方は「首のマッサージ」からスタートするのがおすすめです。
このように、ヒトに背中を見せるのは犬が日常的に行う姿勢です。このように犬が背中を見せるとき、最ももみやすいのが「首」です。
写真のように、親指と人差指をつかって、首の筋肉を挟んで優しくもみほぐします。
首の筋肉、犬の体を支えるその大切な役割。
実際にやってみると、意外と犬の首の筋肉はがっしりとしており、驚く方もいるかもしれません。
これには理由があります。
犬の「首周りの筋肉」は、首だけを支えているわけではありません。実は「首周りの筋肉」は、犬の体全体のバランスを取るために、重要な役割を担っているのです。
例えば犬が歩くとき、犬は後ろ足を持ち上げます。この際、頭を下げることで後ろ足を持ち上げやすくしています。
これは、歩くたびにバランスを取りながら、犬が頭を下に揺らしていることを意味します。
さらに、犬は四足歩行の動物であり、歩行には前足を使います。
この前足を支える筋肉も、犬の首から肩にかけてつながっています。
つまり、犬の「首周りの筋肉」は首を支えるだけでなく、歩行といった全身に関わる運動を支える重要ポイントだということです。
私たちが実際に、犬の首を揉む際に触れる筋肉は1種類ではありません。
触れていると、何となく1つの筋肉のかたまりを揉んでいる気になりますが、それは首と背中を、首と肩を、首と前足をつなぐ複数の筋肉の集合体でもあるのです。
こうしたものを揉んで、ほぐしてやることで、犬は肩だけでなく、全身のバランスが整い、スムーズに動けるようになるのです。
このように、直接「筋肉」を揉むことで、凝りや緊張をほぐす効果が期待できます。ここに、香りによる「精神的リラックス」を加えることで、相乗効果が期待できます。
では、どのような香りを選べば「ドッグ・アロママッサージ」には良いのでしょうか。
引き続き、犬へ穏やかに作用する、おすすめの精油をご紹介します。