AEAJ認定アロマテラピーインストラクター、Office Guriの諸橋直子です。
さて、今日のテーマは前回に引き続き「ローズ」です。
犬にとってアロマテラピーは、基本的な使用方法を守れば安全に楽しめるリラクゼーションです。
犬におすすめの精油はいろいろありますが
「とても良い精油だけれど、お値段もそこそこ張る!」
というものがいくつか存在します。
その代表が「ローズ」。
犬にとってはストレスケア、スキンケア、抗菌作用などメリットがたくさんある精油なのですが
- 価格
がネックとなり、使う機会が少ない精油の代表となっているのがとても残念です。
なのでそんな「ローズ」に焦点を当て、多くの飼い主さんにその良さを知っていただく機会となれば幸いです。
犬にメリットの多い「ローズ」、犬にどう生かす?
通常であれば「初心者の方には芳香浴がおすすめです!」といいたいところですが、ローズの持つ
- スキンケア作用
- リラクゼーション作用
- 抗菌、抗真菌作用
などを考えた場合、希釈して犬の身体に触れる利用法をおすすめしたいです。
何せローズはアブソリュート1mlで1,980円、水蒸気蒸留法だと5,280円ほどします。
*アブソリュート(Abs)、水蒸気蒸留法はいずれも精油の抽出法による違いです。水蒸気蒸留法で得られる精油の量はAbsと比べて少ないため、高価です。
価格が高い分の価値はありますし少量でも濃厚な香りが楽しめるのですが、例えばこれを
「アロマストーンで香りを楽しむ」
だけだと、ちょっと勿体無いな、という気が個人的にはします。
すでに述べたように、ローズにはスキンケア効果や抗菌作用なども期待できるため
- ブラッシングオイル
- マッサージオイル
などで使っていただき、犬の毛ヅヤをよくしたり、体を清潔に保つアイテムとして積極的に活用していただくのがおすすめです。
今回はこの2つのうち
「マッサージオイルにローズを取り入れるメリット」
について解説してきます。
アロマとマッサージ。2つの効果を同時に得られる、犬のアロママッサージ
ローズ精油を植物オイルで希釈して作ったマッサージオイルで、犬にアロママッサージがおすすめです。
アロママッサージは精油のもつ「香り」のはたらきかけと、飼い主さんが自ら犬の体に触れて行うことで得られる効果が同時に得られます。
このことが犬に大きな安心感をもたらし、リラクゼーションやストレスケアに効果を発揮します。
ローズの香りにはリラクゼーション効果があります。その香りを楽しみながら飼い主さんにマッサージを行ってもらうことは、犬にとって大きな楽しみ、喜びとなります。
またマッサージ自体にも、以下の3つの効果が期待できます。
- 筋肉の緊張とコリをほぐす
- 血行とリンパの流れを改善する
- 神経の緊張をほぐす
ローズ精油を加えたマッサージオイルを使用することで犬の毛にツヤと潤いを与えることもでき、被毛のケアにもなります。
というわけで一言でまとめると
「ローズ精油でマッサージオイルを作ってマッサージ、めちゃくちゃおすすめですよ」
になります。
オイルのおすすめは、個人的に「ホホバ」一択です。ベタつきがなく、物質として非常に安定していて変質が少ないです。我が家でも長年愛用していますが、犬、ヒト共に重宝しています。
実際に作ってみたい方は、ホホバオイル50mlに対しローズ精油1~2滴からはじめてみてください。ローズ精油は少量でも濃厚に香るので、このくらいの量でも十分香りを楽しめます。
犬たちと一緒に、ぜひ飼い主さんも香りを楽しんでみてください。