犬のアロマセラピー初心者向けに今回は「レモン」精油について解説していきます。
レモン精油には強力な抗菌作用があります。犬の気持ちを鎮める作用も併せ持っています。
レモンのプロフィール
- 学名:Citrus limon
- 抽出部位:果皮
- 抽出法:圧搾法
- 成分:リモネン、β-ピネン
特徴
- 血行促進作用
- 抗ウィルス作用
- 殺菌作用
- 収斂作用
- 消臭作用
- 免疫賦活作用
レモンの皮から抽出される精油です。さわかかなレモンの香りが楽しめます。
消臭作用も抜群の精油で、ディフューザーで香らせることで室内の不快な匂いを和らげるのに役立ちます。
レモン精油は「光毒性」に注意
レモン精油など柑橘系の果皮から抽出される精油には、日光に当たることで炎症、色素沈着などの皮膚トラブルを起こす物質が含まれているケースがあります。
こうしたトラブルを起こすことを「光毒性」と呼びます。原因となるのはフロクマリン類に分類される成分で、特に「ベルガプテン」と呼ばれる成分がもっとも強い光毒性を持ちます。
光毒性の強さは、この「ベルガプテン」がどのくらい含まれているか?に依存します。
ベルガプテンが最も多く含まれる精油は「ベルガモット」です。レモン精油に含まれる量はベルガモットに比べると少量ですが、光毒性による皮膚トラブルの危険はゼロではありません。
そのため犬の皮膚に直接付くような利用方法ではなく、ディフューザーで拡散して香りを楽しむ「芳香浴」での利用がおすすめです。
レモン精油は変質しやすい
レモン精油に含まれる成分は熱に弱く、他の精油と比べて酸化しやすい性質を持ちます。
開封後は冷暗所に保管するのはもちろんですが、開封後はできるだけ早く使い切るようにします。
レモン精油(FCF)を利用しよう
2022年9月6日追記:
通常のレモン精油には光毒性のもととなる成分が含まれます。しかし現在ではこの成分を除去した「レモン精油(FCF)」が広く市販されており、光毒性の心配がありません。
FCF=フロクマリンフリー
犬へより安全な精油を利用したい場合は、「FCF」と表記のある精油を利用しましょう。
関連記事「犬と一緒にアロマを楽しもう(1)ベルガモット(FCF)のすすめ」も併せてご参照ください。